Photo Gallery


2017年1月7日

 

心配していたお天気も快晴。
久保田彰さんと調律スタッフの牧田さんが14時頃に到着、早速楽器の搬入、設置が始まりました。

設置は午後15時過ぎには終了します。
こちらは、今回のレクチャーコンサートでメインの楽器となった久保田工房製作のフランドル式二段鍵盤チェンバロ。あまりの美しさに、一同、うっとりとなります。そして、楽器の心得のある教職員は、久保田さんの許可を得て音を出してみる、という幸せな時間もありました。


2017年1月8日

いよいよ当日を迎えました。前日夜に到着された演奏家の渡邊温子さんが、朝8時半からリハーサルと音合わせ。そのあと、牧田さんが開演直前まで慎重に調律を続けます。

大学生協の協力により、サイン会の準備も整いました。

12時開場。参加者の方々が集まり始めます。

13時、いよいよ開演です。前半は久保田彰さんより、楽器の歴史について、5台の楽器を前に、わかりやすく興味深いお話がありました。久保田さんが手にしておられるのはチェンバロの起源となったプサリテウム。久保田工房によって復元制作された楽器ですが、木の枠に張られた弦を、羽ではじいて弾いていたとのこと、天使が爪弾く画像は宗教画などにも残っています。

こちらは、クラヴィチェンバルムという珍しい楽器。チェンバロの前身の撥弦楽器、チェンバルムの仲間でありながら、構造的にはピアノと同様、弦を撥くのではなく叩いて音を奏でるというこちらの楽器は、オリジナルが存在せず、残存する図面史料からこの年明けに久保田さんが復元制作したもの。渡邉温子さんによって本邦初演奏されました。

渡邊 温子さん。後半では近著「古楽でめぐるヨーロッパの古都」にまつわるお話と演奏のほか、前半、久保田さんによるチェンバロの歴史のパートでは、それぞれの楽器にぴったりの楽曲を選び、実演してくださいました。心に響く繊細で華やかな演奏に、会場は感動に包まれました。

講師の先生方、本当にありがとうございました。